食生活習慣

私は、虫歯予防は歯磨きだ!という話を子どもの頃から聞かされて育ちましたが、
本当にそうだったのでしょうか?
今回は“虫歯は生活習慣病!!”とありますように、その方の食生活の違いで
虫歯が出来たり出来なかったりするしくみを説明したいと思います。

まず、その前に前回のおさらいです。

@ 糖もしくは糖に変化する食物を口にすると、虫歯菌は酸を放出して歯を溶かす。
A そして、その瞬間から口の中は酸性になり、新たに出てきた唾液に洗い流され、
一時間くらいで中性にもどる。
この酸性になっている間に歯はゆっくり溶けていっている。
B 虫歯をつくるのは砂糖だけ(甘いものだけ)ではないということ。

覚えていましたか?

では先月号の最後の文から読んで見ましょう

「虫歯がない人は食事をとっていないのかしら?」

これは果たしてどうなのでしょうか?
私たちは虫歯になりたくなければ、一生お水だけ飲んで過ごさないと
いけないのでしょうか?答えを探していきましょう。

まず先月も出てきた、酸性度と時間のグラフを見てみましょう。



例えば朝・昼・晩の三回、食事をするとします。
そうすれば、一日三回酸性になる時間帯をつくっていることになりますね。

さらに3時のおやつをとったとします。
そうすれば一日4回酸性の時間帯をつくるということですね。

そのほかにもコーヒータイムをとったり、
晩酌をしてからその後食事は別にとる方もいます。
このようにして、何かを口にするたびに酸性の時間帯が長くなっていきます。



だんだん回数を増やしていくと、唾液で中性にリセットする間もなくなってきます。
つまり何か食物を口にする時間が多ければ多いほど虫歯は作られていく、
ということになります。

ということは、食事の回数が少なくても、長時間口の中に留まっているような食品を
食べることも虫歯菌の活動を助けているということがわかりますね。
たとえばアメ。
溶けるまで口の中に存在していますから、その間ずっと口のなかは酸性で、
完全に飲み込んでからやっと唾液が中性に戻し始めていくのです。

虫歯のよく出来るパターンとして、デスクワークや車での
移動の時間の多い方で、いつも缶コーヒーが手元に置いてあって、
ちょこちょこそれを口にする場合。
これは最悪の状況ですよね。
日中ずっと酸性の状態を維持していることになります。

ですから、虫歯予防の最大のポイントは、
口にするものの種類と回数をコントロールすること
なのです!

もう少し具体的に言うと、
・ 糖や糖に変化するものかどうかを知ること
・ だらだらと食べず、口にする回数を減らすこと
ということです。

甘いものを摂ってもいいんです。
ミルク・砂糖入りコーヒーを飲んでもいいんです。
食べている時間を短くして、更に可能なら食後すぐであれば
酸性になる回数が減ってなおいいでしょう。
食後のデザートやコーヒーなら、そんなに問題ないのですね。

そしてもうひとつ重要なことがあります。
寝る直前に何かを口にしない ということです。
これは、寝ている間はほとんど唾液が分泌されないからです。
寝る直前に食べると、睡眠中に酸性になりますが、新鮮な唾液に中和される
ことなく朝までずっとその酸性の状態を維持し続けることになります。
毎晩夜鳴きをする赤ちゃんにミルクの入った哺乳瓶をくわえさせ寝かしつける。
これは最悪の結果を生みます。
1〜2歳にして全ての歯が虫歯になってしまうのです。
恐ろしいですよね・・・・。

ヒトはそもそも虫歯になりにくいように出来ているのです。
一日3回くらいの食事であれば、唾液の力によって、
歯は溶けないようになっています。
虫歯ができるのは、食べるものがあふれ、つい間食を摂りすぎたり、
食べる(飲む)回数が多かったりと、虫歯菌の活動をサポートをする
現代人の食生活習慣にも大きな原因があるのです。

自分は虫歯になりやすいと思っているあなた、それは食生活の改善で
変えられることなのかもしれませんね!
せっかくですから、新たな年のスタートとともに虫歯になりにくい
食生活始めてみませんか

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