フッ素の有効性と使い方

では、フッ素はどうでしょう?
まずフッ素の有効性から説明します。
虫歯で歯が溶けるのは、まず、菌の出した酸のHイオンが歯の成分である
Caイオンと入れ替わることで起こります。
歯からCaイオンが出ていくことで、歯は崩れて(欠けて)いくのです。
しかしF(フッ素)イオンが歯の表面をコーティングしてHイオンを
はね返すことで、歯が溶けずに済むのです。


中にはフッ素は危険だと思っている方もいますが、それは誤解です。
昔、日本でも虫歯予防のために水道水にフッ素を添加していた時期があり、
過剰摂取になって副作用がでたことがありましたが、
今ではそのようなことは行われていません。
日常生活のなかではフッ素による害がでることは滅多にありません。


つまり、フッ素はキチンと使えば、虫歯予防にとても有効なお薬なのです。


次に使い方ですが、フッ素含有の歯磨き粉を使うのが手軽で長続きすると思います。
歯磨き粉にフッ素が含有してある製品はたくさんあります。
これらの製品は厳密にはフッ化物が添加されています。
フッ化○○○とかフルオロ○○○という形で記載してあり
1000ppmが最高限度の濃度です。


そして歯磨きが終わったら、すすぎを軽くするのがポイントです。
これはフッ素が流れ落ちてしまわないようにするためです。
少し気持ち悪い気がされるかもしれませんが、歯磨きした後に少量の水
(おちょこ2杯くらいの量)で短時間すすいだら、吐き出すようにします。


歯磨き後にフッ素ジェルを塗布する方法もあります。
こちらは塗りつけたあとにうがいはしません。
年齢が低く、うがいのできない子供さんにはこちらのほうが向いているでしょう。


特に夜寝る前の歯磨きのときにこれを行うと非常に効果的です。
寝ている間、しっかりとフッ素コーティングされるのです。
ただしこのコーティングは永久的ではありません。
使い続けてこそ効果も続くのです。

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