虫歯菌を移さない工夫

虫歯は細菌の感染によって引き起こされる感染症の一種です。

基本的な事を理解して頂けたでしょうか。
虫歯は細菌の感染によって引き起こされる感染症の一種です。
ご自分の口の中だけは綺麗だと思っていませんか?
実際は歯垢(プラーク)1グラムあたり、なんと1,000億(10の11乗)個以上の微生物が住んでいます。
体の中には約700種類もの細菌、真菌、等の微生物が住み着いています。そして体を正常に保つためにも働いています。
しかし、中には悪さを起こすモノも居るのです。
しかも歯垢の細菌達は自分達の身を守るためにバイオフィルム(一種の生体防御膜)を形成していますので一度住み着くと構成バランスを変えにくく、また除去するのはなかなか大変です。
そんな虫歯菌達を、ちょっとした工夫で感染させないようにする事が出来ます。

感染の危険度が一番高いのは、保育者の口の中の微生物を直接に運んでしまう事です。

つまり、口で噛み砕いて柔らかくした物を与えたり、口移しであげることです。
これは、絶対に止めましょう。

お箸、食器等お子さんが直接触れる可能性のある物は気を付けましょう。

熱い食べもの・飲み物を冷やすために、保育者の口のそばで、スプーンを使ってフーフーするような行為も止めましょう。
右の写真は、ピジョン社の離乳食を作るための製品です。
右中央の「調理セット(離乳食用)」は離乳食がスムーズに調理でき、電子レンジにも使用可能な万能調理セット。このセットひとつで、離乳食作りの基本である「すりつぶす」「しぼる」「こす」「する」のすべてに対応可能です。

*ピジョン社の離乳用品のURLは、以下の通り。
http://pigeon.info/(← 「育児サポート」の「離乳」よりお入り下さい。)

右下の「フードタイム・マッシュカット」(この製品はコンパクトで専用ケース付きで外食時に便利です。)、更に左中央・右下のふた付スプーン内蔵のすりばち機能付離乳食器は、ピップベビーの製品です。
*ピップフジモト社のピップベビーのURLは、以下の通り。
http://www.pipfujimoto.co.jp/products/index_2.html (← ピップベビーの商品一覧より選んでクリックしてください。)
その他のメーカーでも各種作っていますが、ちょっとした工夫で家の中にも代用する物が有るはずです。
可能ならば、ある時期までは、そのお子さん用の専用品として使いましょう。

歯ブラシの管理はいかがですか?

お口の中の微生物をブラシを使って除去するのがブラッシングですが、
その歯ブラシ自体が汚い微生物だらけであったならば!
右のコップの中には、仲良く歯ブラシが入っていますが・・・
歯ブラシ同士がくっ付いています。
→虫歯菌を移します。
歯ブラシが、逆さまに入っているので湿めり気でカビが生えそう。
→虫歯菌を増やします。 理想的な管理方法を考えてみて下さい。

お子様の歯ブラシを優先的に

保育者が、お子さんの歯磨きをする時は
出来るだけ、お子さんの方を優先させてあげて下さい。
先ず、手を良く洗いましょう。

この逆ですと、保育者が歯磨きをした後なので、手には保育者のダ液がたっぷり付いている。
しかも、虫歯菌が多い人だったら その、虫歯菌のたっぷり入ったダ液が、保育者の手から子供の歯ブラシを伝わって、口の中へ!!

コップも別にしてください。

その他の注意点

その他にも注意することは、遊び仲間からの感染にも配慮が必要です、兄弟やお友達、お箸、食器、オシャブリ等お子さんが直接触れる可能性のある物は気を付けましょう。

乳幼児の行動パターンは種種雑多で複雑です。特に歯は色々な使い方がされています。
組み合わせのオモチャを歯を使ってはずすとか。その他の接するチャンスのある物達、玩具、道具など全て。 ペットからも虫歯菌が伝播した報告もありますので注意が必要です。
子供相手にディープキッス(?)は無いと思いますが、気をつけて下さいネ。

乳幼児は、自ら考えて虫歯予防のために管理出来ないので、母親など周りの保育者が気を付けなければなりません。
お子さんと接する時は、良く歯磨きして、お口の中もきれいにしてから接してあげて下さい。
ご自分達で、この他にも色々考えることが出来るかと思います、要はいかに清潔に保ってあげるかと言うことです。

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