~虫歯は細菌の感染によって引き起こされる感染症の一種です~2
ではどうしたら、感染させずにすむのでしょうか?
残念なことに、現在は、まだ完全なる虫歯のワクチンは開発されていませんので、
お母さんや、家族の方のお口の中の虫歯菌の数を減らすことから努力しましょう。
母乳を与える時は、まず手洗いをして、乳首の回りを消毒してから与えると思います。
同じように赤ちゃんと接する時は、良く歯磨きをして、お口の中もきれいにしてから接してあげて下さい。
当然、口で砕いて柔らかくした物を与えたり、食べ物を冷ますために母親のスプーンでフーフーするのは、
やらない方が良いでしょう。
予防プログラムを実行していない、虫歯の多いお母さんから生まれた赤ちゃんには、虫歯の発生率も
高くなる傾向になってます。できるだけ妊娠4ケ月から7ケ月までの安定期の間に、
お母さん自身の歯科疾患の治療を済ましておきましょう。
お子さんが生後19ヶ月~36ヶ月の間( window of infectivity )は、保育者がキシリトールのガム等を使うと良いでしょう。
日本では、薬事法(日本国内で使える薬等を決めている法律)により、mutans 菌に効果的に働きかける薬が使えない現在では、
定期的にキシリトール入りのガムを噛むことにより、有害な虫歯菌の質や数を減少させることもできます。
虫歯予防のためのその他の予防法も有効です。
お母さんだけでなく、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん等、お子さんに接するひとりひとりが、
自分自身の口腔衛生管理を心掛け、虫歯のない健康なお子さんを育てて下さい。