噛むことの重要性について(かみ合わせと予防歯科)

良く噛むことは、前回述べたように顎の成長にとって重要なことですが、

それ以外にも大切な関りがあります。

 

良く噛むと、脳への血流が良くなります。
すなわち脳へ酸素が多く供給されるのです。
そのことにより頭が良くなるかどうかは解りませんが(マウスを使った迷路の実験では

効果が確かめられていますが、このまま人間にあてはまるとは限りませんが)

少なくとも集中力が増したり、眠気が解消されたりすることはあります。
また、今までちゃんと噛めなかった御老人が入歯を治して噛めるようになると、

血圧が安定し日常生活もイキイキと活動的になり、更に健康に向かうということは

日常の臨床でもよく出会うことであると聞きます。

 

また、良く噛むと唾液がたくさん出ます。
唾液には緩衝作用といって酸を中和する働きがあります。
酸によって歯が溶かされる現象が虫歯です。
すなわち唾液がたくさん出るほうが虫歯にはなりにくいと言えるのです。
もうひとつ唾液には成長発育や、病気の予防にとって欠かすことのできない

多くの物質(ホルモンや酵素)が含まれています。

 

健康のためには良く噛んで唾液をたくさん出しましょう。

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