歯科矯正の必要性について(かみ合わせと予防歯科)

歯科矯正とは、悪い歯並びや噛みあわせ(これを不正咬合あるいは咬合異常といいます)を

矯正装置を使って、正しい歯並び、噛み合わせに治すことをいいます。

では、不正咬合はそのままにしておいても良いのでしょうか?

たしかに、不正咬合は、虫歯や歯槽膿漏と違い、痛かったり、腫れたりしないので緊急性が少なく、

それほど重要に受け止めていない人も多いでしょう。
また、歯並びが悪いことは、見た目が悪いだけではないかと考える人も多いと思います。

 

しかし、噛み合わせと全身との関りが最近注目されてきています。
(これは、旧厚生省が噛み合わせと全身との関りに関するための研究予算を計上したことからも

重要な問題であることがお分かりになるでしょう。)

すなわち、肩凝り、頭痛、アレルギーなどの原因のひとつではないか、ということが言われております。
また、よく噛むことにより脳への血流がよくなり記憶力が良くなったとか、ボケが改善した等、

テレビや雑誌にもよく取り上げられております。
すなわち、噛み合わせや歯並びはただ見た目の問題ではなく、全身の事、健康の源と考えて下さい。

その他にも、不正咬合による悪影響としては。

 

1:虫歯や歯槽膿漏になりやすい
これは、歯が重なり合ったところは歯磨きが十分にできず、そのためそこから虫歯や歯槽膿漏に

進行しやすいためです。

 

2:良く噛めなかったり発音が良く出来ない
噛み合わせが悪ければ良く噛めないというのは、どなたでも解るかと思いますが、

発音もはっきりできないこともあります。
すき間があればそこから息が漏れ、噛み合わせによってはタ行、サ行、ラ行などの発音に影響します。
英語等の発音にも関係してくるので国際人を目指す人は早めに治したほうが良いでしょう。

 

3:顔や背骨が歪む
噛み合わせが右側と左側とで違う場合、顔が左右非対称に成長していくため、顔が歪んでしまいます。
また、その影響で背骨が左右非対称になり、姿勢にも影響することがあります。

 

以上のように、歯並び噛みあわせと全身の健康、また不正咬合による悪影響を書きましたが、

予防の観点から言えば、不正咬合があれば早期に治療が必要であるし、よく噛むことが、

病気の予防になるともいえるでしょう。

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