虫歯ができるしくみ1(虫歯予防)

今回は虫歯ができるしくみについて、何回かに分けてお話をさせていただきます。

口の中の代表的な疾患として挙げられるのが虫歯と歯周病です。
このような病気の原因は何なのでしょうか?
チョコレート? それともキャラメル・・・・・?
いえいえ、原因は 『 細菌 』 なのです。

 

ヒトの体にはいろんな菌が住んでおり、その多くは通常悪さを
することなくヒトと共存しています。
これらの菌を常在菌といいます。
口の中も例外でなく常在菌がいて、このなかに虫歯菌や
歯周病菌が含まれているのです。
いつもはおとなしくしている常在菌も何かのきっかけで、
急に数が増えたり力が強くなったりしたときに初めて
ヒトの体は負けてしまい病気になってしまうのです。

 

口の中の常在菌はおよそ700種類あり、その中の3分の2が
糖をエサとして取り入れて酸を放出すといわれています。

これらを総称して虫歯菌といいます。
虫歯菌は単体では弱いので、集合体となって歯の表面にくっついています。
(=歯垢・プラーク)
さらに集合体の表面を特殊な膜で覆い外敵から防御しています。
(=バイオフイルム)

 

われわれが何かを口にしたとき、その中に糖分や、分解されて糖に変化するものが 含まれていると、

このバイオフィルムの中の虫歯菌たちは糖を取り込んで 一斉に酸を放出します。

この酸が歯を溶かして虫歯ができてしまうのです。

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