<キシリトールの上手な使い方>
前回ご説明したとおり、キシリトールの成分には虫歯予防の力はほとんどないのです。
例えば、歯磨き粉にキシリトールが含まれていても、その効果はほとんど無いのです。
ではどのような使い方が良いのでしょうか?
結論から申し上げると「キシリトール100%のガムを食後すぐに噛む」ことです。
これについてもう少し詳しく説明していきましょう。
ここでまず思い出していただきたいこと、それは
「虫歯菌は、食物が口の中に入ってきた瞬間から酸を出し、歯を溶かし始める」
「新鮮な唾液は虫歯菌が出した酸を中和し、さらに再石灰化を促進させるという
2大効果がある」
ということです。
つまり、唾液がたくさん出れば、虫歯予防になるのです。
では食事のあとすぐに新鮮な唾液をたくさん出すために私たちは
どうしたらよいのでしょうか?
それは「噛むこと」「甘味」という刺激を脳にあたえればよいのです。
噛むという行為や甘いと感じることは、脳に伝達され、
唾液の分泌を促進させるのです。
ただし甘味は虫歯の原因になるものではいけません。
キシリトール100%のガムはそれを全て満たしているのです!
キシリトールガムを食後すぐに噛むと、“噛む刺激”と“甘い刺激”で
活発に唾液が分泌されます。
その唾液は、虫歯菌から酸がたくさん放出され歯が溶け始めている環境を、
素早く中和し再石灰化を促進させるのです。
キシリトールガムの正しい使い方=食べたら噛む
次回は、虫歯になりにくい食べ物を選択する上での注意点について、お話したいと思います。