~ 小児の診療の流れ ~
4.メディカルトリートメントモデル(MTM) - 説明2回目 – (診療目安:約30分~60分)
すべての検査と治療が終わりました。
初期の時期から再評価の時などの比較を、グラフなどを使ってご説明します。
11.治療時に毎回入力されているデータや、写真を使うことで以前と比較して、
口腔内の環境がどのように改善されているかをお子様とご両親にご説明します。
今後の予防治療についてプログラムを再確認します。
おつかれさまでした。
本日の診療はここで終了です。
~ 小児の診療の流れ ~
3.メディカルトリートメントモデル(MTM) - 治療 –
初期治療により治療した箇所をここで治療します。
10.初期治療により治療し始めた個所の、虫歯の治療を行います。
おつかれさまでした。
本日の診療はここで終了です。
~ 小児の診療の流れ ~
2.メディカルトリートメントモデル(MTM) - 来院2回目 – (診療目安:約60分)
来院2日目です。
初診時の検査の結果をお子様とご両親の方にご説明します。
まずは自分のお口の中をしっかりと知ってください。
虫歯の原因が個人個人で違えば、予防法もそれぞれ違うのです。
7.検査の結果をもとに今後の治療についてお子様とご両親の方にご説明します。
8.必要に応じて初期治療を行います。
9.当日行った治療内容のデータを入力します。
おつかれさまでした。
診療はここで終了です。
~ 小児診療の内容 ~
1.メディカルトリートメントモデル - 初診での来院 – (診療目安:約60分)
大森歯科医院の特徴であるメディカルトリートメントモデルの流れを詳しくご説明いたします。
メディカルトリートメントモデル(MTM)とは、初期のリスク評価から、
個々の患者さんに合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い、
定期的なメインテナンスに至るまでの流れです。
こちらではお子様が初めて来院いただいてから、メンテナンスに至るまでの治療の流れをご説明します。
1.まずは先生がお子様とお話をしまして問診・視診致します。
2.診療前の口腔内の状況を視覚的に確認できるように口腔内写真を撮影します。
3.個々のお子様の虫歯、歯周病のリスクを把握するために、唾液の検査を行います。
4.実際にお口の中を見て検査します。
5.すぐに治療が必要な歯があった場合には応急処置を行います。
6.その日に実施した診療の結果をいつでも確認できるようにデータとして入力します。
初めて来院いただいた日にわかった情報をもとに、ひとりひとりのお子様にあった
予防プログラムを立案します。
おつかれさまでした。
初日の診療はここで終了です。
~ 一般、小児、矯正 ~
大森歯科医院では、はじめに来院される全ての患者さんの口の中の検査(一部保険外)を行い、
個別に情報提供しています。
それから、今までに溜まっていたバイオフィルムや歯石を大掃除します(初期治療)。
初期治療の結果、どのくらい口の中の状態が良くなったのかを調べ(再評価)、
その上で担当の歯科衛生士をつけて、3ヶ月~6ヶ月に1度丁寧にバイオフィルムを取り除く
メインテナンスをしています。
こういった歯科医療システムは、まだ日本では新しいもので、
戸惑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科先進国では病気の情報について十分な説明を受け、
メインテナンスを続けることは歯科医院の常識になっています。私たちも、皆さまの生涯のお口の健康管理について、
安心してお任せいただけるように努力しています。
ご自分のお口の中の様子についてさらに詳しく知りたい方には、患者さん向けセミナー(無料)を
受けられることをお勧めします。 月に1度、研修室にて当院の歯科医師と歯科衛生士がお話をしています。
またMTM(メディカルトリートメントモデル)についてでも内容をご説明しておりますので、
ご覧いただきますようお願いいたします。
~ 一般、小児、矯正 ~
大森歯科医院では、生涯を健康なお口で過ごしていただくために、
虫歯と歯周病などの病気を予防し、治療してもその後再発させないことを
第一に考えています。
そのためには、病気の原因であるバイオフィルム(ばい菌のかたまり)を
取り除く必要があります。
奥歯の隅の方や歯と歯の間、 歯と歯ぐきの間の溝にあるバイオフィルムは、
ご家庭でのブラッシングでは取り除きにくいのですが、
病気はたいていそこから始まります。
歯科医院で専門的な器具を使ってバイオフィルムを
定期的にクリーニングしなければ、健康に維持することは難しくなるのです。
~ 歯科矯正の必要性について ~
その他にも、不正咬合による悪影響としては。
A:虫歯や歯槽膿漏になりやすい。
これは、歯が重なり合ったところは歯磨きが十分にできず、
そのためそこから虫歯や歯槽膿漏に進行しやすいためです。(写真参照)
写真①で、矢印↓の歯は前の歯に重なっているため一見すると 健康な歯に見えます。 |
しかし写真②のように、矯正治療により歯をそろえていくと、 今まで見えなかった所がよく見えるようになり、そこには大きな虫歯がありました(矢印↓の部分)。 |
このように歯が重なり合った部分は歯磨きがしにくいため虫歯になりやすく、虫
歯になっても気づきにくいのです。
B:良く噛めなかったり発音が良く出来ない。
噛み合わせが悪ければ良く噛めないというのは、どなたでも解るかと思いますが、
発音もはっきりできないこともあります。
すき間があればそこから息が漏れるし、噛み合わせによってはタ行、サ行、ラ行などの発音に影響します。
英語等の発音にも関係してくるので国際人を目指す人は早めに治したほうが良いでしょう。
C:顔や背骨が歪む。
噛み合わせが右側と左側とで違う場合、顔が左右非対称に成長していくため、顔が歪んでしまいます。
また、その影響で背骨が左右非対称になり、姿勢にも影響することがあります。
以上のように、歯並び噛みあわせと全身の健康、また不正咬合による悪影響を書きましたが、
予防の観点から言えば、不正咬合があれば早期に治療が必要であるし、
よく噛むことが、病気の予防になるともいえるでしょう。
~ 歯科矯正の必要性について ~
歯科矯正とは、悪い歯並びや噛みあわせ(これを不正咬合あるいは咬合異常といいます)を矯正装置を使って、
正しい歯並び、噛み合わせに治すことをいいます。
では、不正咬合はそのままにしておいても良いのでしょうか?
たしかに、不正咬合は、虫歯や歯槽膿漏と違い、痛かったり、腫れたりしないので緊急性が少なく、
それほど重要に受け止めていない人も多いでしょう。
また、歯並びが悪いことは、見た目が悪いだけではないかと考える人も多いと思います。
しかし、噛み合わせと全身との関りが最近注目されてきています。
(これは、旧厚生省が噛み合わせと全身との関りに関するための研究予算を計上したことからも
重要な問題であることがお分かりになるでしょう。)
すなわち、肩凝り、頭痛、アレルギーなどの原因のひとつではないか、ということが言われております。
また、よく噛むことにより脳への血流がよくなり記憶力が良くなったとか、ボケが改善した等、
テレビや雑誌にもよく取り上げられております。
すなわち、噛み合わせや歯並びはただ見た目の問題ではなく、全身の事、健康の源と考えて下さい。
~ 噛むことの重要性について ~
良く噛むと唾液がたくさん出ます。
唾液には緩衝作用といって酸を中和する働きがあります。
酸によって歯が溶かされる現象が虫歯です。
すなわち唾液がたくさん出るほうが虫歯にはなりにくいと言えるのです。
もうひとつ唾液には成長発育や、病気の予防にとって欠かすことのできない
多くの物質(ホルモンや酵素)が含まれています。
健康のためには良く噛んで唾液をたくさん出しましょう。
~ 噛むことの重要性について ~
よく噛むことは、前回述べたように顎の成長にとって重要なことですが、
それ以外にも大切な関りがあります。
よく噛むと、脳への血流が良くなります。すなわち脳へ酸素が多く供給されるのです。
そのことにより頭が良くなるかどうかは解りませんが
(マウスを使った迷路の実験では効果が確かめられていますが、
このまま人間にあてはまるとは限りませんが)少なくとも集中力が増したり、
眠気が解消されたりすることはあります。
また、今までちゃんと噛めなかった御老人が入歯を治して噛めるようになると、
血圧が安定し日常生活もイキイキと活動的になり、更に健康に向かうということは
日常の臨床でもよく出会うことであると聞きます。