トラブルの原因とリスク診断の重要性

◆◇◆ 大森歯科医院を受診されるにあたって ◆◇◆

 

リスク分析(真の原因追究) ~どのような病気(トラブル)になりやすいか~

 

日本の歯科医療は欧米にくらべ10年遅れているといわれています。
その原因は“対症療法の繰り返し”だと考えています。
虫歯になったら削って詰める、痛くなったら神経を抜く、歯を抜いたら入れ歯を入れる…
表面的な症状を追いかけ、このような対症療法を繰り返すと、お口の中は良くなるどころか

どんどん崩壊していきます。
重要なのは「なぜ」虫歯ができたのか、「なぜ」歯周病が進行したのか、

「なぜ」歯を抜くことになったのかを追究する事です。

 

この「なぜ」の部分が解明されると、つまり敵の本当の正体を知ることになりますから、

根本的対策を講じることができるのです。
人間のお口の中のトラブルの原因は1虫歯、2歯周病、3不良な治療、4咬みあわせ+力の4つしかありません。
でも一人ひとりのリスク(病気になりやすさ)は千差万別です。
表面的なトラブルは虫歯や歯周病だが、実はその後押しを過大な力や過去の治療の問題がしていることが多々あります。
ですからひとりひとりの患者さんに対して虫歯や歯周病の原因を追究し、その人のリスクを診断する必要があります。
それにより「真の原因」が突き止められます。
原因追究をし、そこから導き出された治療・メインテナンスをすることで、安全・確実・良質な歯科医療が提供できると

大森歯科では考えます。

 

予防歯科はお金がかからない2

~歯をなるべく削らない、通院回数を少なく~

 

急に歯が痛くなってしまった!というときには、誰もが保険で安価に治療ができます。

これはい いことかもしれませんが、問題もあります。
保険というのは治療内容・項目について細かく値段が設定されています。
単に必要だった治療費を請求したら患者負担分以外を給付してくれるわけ ではないのです。
決まった処置を決まった値段で治療をしなければいけません。 高価な材料を使 ったり、

治療に時間をかけると、利益が減ってしまうのです。

 

例えば虫歯。大森歯科医院では、小さい虫歯ならば、口内環境を改善することで進行を止めるか

回復を狙うため、 ブラッシング指導や食生活習慣指導をして歯が溶けないようにつとめます。
どうしても治療が必要なときには十分な説明のもと、適合精度が高く生体親和性の高い修復物を
おすすめします。

これらには保険の設定がありません。削って詰める治療が必要な場合は、

できる限り削る量を少なくするために時間をかけても、 素早く大きめにざっと削っても、

保険の給付は同額です。

大森歯科医院では、これらの足かせをはずしてしまって、 とにかく天然の歯を残すことに専念できています。

 

例えば歯周病。歯石取りに何回も通わなければならないのは、保険の請求で1回が

高額になること は良くないとされるという事情があったりします。

大森歯科医院では、口内環境を整えるには、 なるべく一気に歯石取りを行った方がよいと考え、

1回を長く、回数は少なくなるようなオプシ ョンも備えています。

歯を多く保っていると、全身の医療費が少なくなる、という報告が多くあります。

総医療費は1.5倍
残存歯数「0~4本」の人は…¥541,900/年
「20本以上」の人は…¥364,600/年

予防歯科はお金がかからない

歯科疾患実態調査によると、80歳で28本中平均18本の歯を失っています。

1本の歯を失うまでの治療費を10万円、機能を回復させるインプラント治療を40万円とすると、

50万円×18=900万円

さらに、通院するための時間、悪くなったときの痛みや治療の苦痛、といったコストも

かかってしまいます。

 

これに対して、歯のメインテナンスの費用は1回約1万円。

30歳から始めて6ヶ月に1回ならば、80歳まで

1万円×2回/年×50年=100万円

40歳から始めて3ヶ月に1回ならば、80歳まで

1万円×4回/年×40年=160万円

 

しかも、メインテナンスは気持ちいいだけでなく、

治療の不安や突然の通院といったことがないのです。

メンテナンスをすると歯を失いにくい

「定期的なメンテナンスを受けていれば、入れ歯になる人はとても少ない」

 

この事実を30年に渡る研究で証明した論文が2004年に

Axelsson教授により発表されました。

研究を始めた1972年の時点で、メインテナンスを受けていない51-65歳の人々の歯の本数は

28本全ての歯が揃っている人はわずか10%程度で、20本以下の人も多くいました。

研究を始めた時点で21-35歳だった人々が、30年間のメインテナンスを受け、

2002年に51-65歳になった時点で、28本全ての歯を保っている人が40%近くで、

20本以下の人はほとんどいません。

 

定期的なメインテナンスを受けていれば、虫歯の発生はかなり抑えられます。
口内環境が整った後は、よい状態を保つためにメインテナンスがおすすめです。
スウェーデンのアクセルソン教授による研究で、メインテナンスを30年間受けた人は

虫歯が抑制されたというデータが報告されました。

 

歯を削る治療からの脱却

削る・詰める・かぶせる治療とはお別れしましょう!

 

削って詰めたりかぶせたりした治療の耐久性は平均10年未満というデータがあります。
一度削る治療をした歯は、治療を繰り返す度につめものが大きくなり、かぶせものになり、

と少 しずつ天然の歯質を失っていく可能性が高いのです。

 

治療を繰り返す原因として多いのは虫歯の 再発です。
ちゃんと歯医者に通ったのに、と思われるかもしれません。
実は、虫歯を削ってつめるという治療は、虫歯に侵されて悪くなった部分を取り除いて

修復して いるだけであって、 虫歯になった本当の原因(細菌・唾液・食生活など)には

アプローチしてい ないからなのです。

歯を守るには、虫歯にならない口内環境づくりが重要なのです。

 

《修復物の平均使用年数》

(つめもの)インレー・・・5.4年

(かぶせもの)クラウン・・・7.1年

(つめるもの)ブリッジ・・・8.0年

どれも平均10年未満

口内環境を整えるための定期的な「歯のメインテナンス」

~日本の保険診療の弊害~

保険の歯科治療は、病名がついて処置をすれば給付される出来高払いの制度です。

 

Drill, Fill, Bill(削って、詰めて、請求書)なんて表現されたりします。

同じ歯を4回歯医者さんが治療すると抜歯になると言われています。

削る・詰める・かぶせるの治療は、その場は痛みが無くなり穴はふさがります。

しかし何年か経ってまた虫歯になると、さらに大きく歯を削られることになります。

そうこうして歯は少しずつ崩壊していくのです。

できるだけ削らなくていいように、予防に徹するのが大切です。

 

また、保険診療でよくある定期検診では、虫歯を早く見つけて、早く削って治療することを

予防としていることが多いようです。 大森歯科医院では、治療が必要にならないように、

口内環境を整えるために定期的な「歯のメインテナンス」に通っていただいています。

メインテナンスは、虫歯や歯周病にならないように、リスク分析(どういう病気になりやすいのかの分析)に

基づき積極的に原因を減らす方法なのです。

予防歯科

歯が長期的に健康に・失わせないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

最先端の器材と技術で治療することでしょうか?
保険外治療を受けることでしょうか?
クリーニングを受けることでしょうか?
インプラントをすることでしょうか?

本来、健康を維持安定するために最も重要なのは「予防」です。

つまり、病気になって最先端の治療をうけるよりも、その病気にならないことのほうがいいのです。
病気を未然に防ぐ。これが予防です。

 

日本の歯科医療は保険治療がベースになっていますので、

どうしても削る・詰める・かぶせる・抜く・入れ歯を入れる・・・・といった対症療法ばかりです。
そうすると、治しているはずが少しずづ歯がなくなっていくのです。

歯の治療は「補綴修復」といって人工物で補う治療がほとんどです。
人工物はしょせん人工物。いつかは壊れます。だめになります。

さらに対症療法を繰り返すことで、根本的な原因はなんら解決されていないために、

おなじ病気を繰り返すのです。

こうして歯が無くなっていきます。

病気にならないようにする。これが真の医療だと考えます。

ですので、ぜひ、予防に徹してください。もちろん悪い所を治してからです。

できればトラブルのないように、もしトラブルが出たとしても最小限の治療で済むように、

予防に徹してください。
治療終了後の、歯科の予防は「メインテナンス」と呼ばれます。

 

ぜひ、メインテナンスを行ってください。
そうすればストレスの少ない生活が得られます。

歯科医院に通うのも、治療のためではなく予防のためなので、楽しくなると思います!

原因追究~リスク分析(治療とメンテナンス)

虫歯の原因はもちろん虫歯菌です。出来てしまった虫歯を削って詰めるのは、なんら根本的な解決にはなってはいません。ただし、できてしまった虫歯は、削らないと止まらないので削る必要があります。 しかしながら、原因追求をし、そこから導き出された治療・メインテナンスをしなければ、いくら削って詰めて一度治ったとしても、数年後に次から次に虫歯が発生してきます。 その人オリジナルの原因を解明し、オリジナルの治療計画・メインテナンス計画を立て、それを実践する必要があるのです。

 

大森歯科医院ではスタッフを含め、その原因を追求し対策を練り、そこから導き出された治療・メインテナンス方針に則り、日々の診療を行っております。 そのために、始めのころに様々な検査をさせていただき、各患者さんのオリジナルの原因追求・治療計画のお話をさせていただいております。

ただし知っていただきたいのは、お口の健康を回復し・維持安定させていくためには、患者さん自身の協力が必要不可欠になります。お互い頑張って初めて、達成されるのです。
大森歯科医院には、治療をしてメインテナンスに脈々と通っていただいている方々で、以前と比べ劇的に状態が良くなって安定している方が多くいらっしゃいます。
以前は何年かおきに虫歯治療に通っていた。自分は虫歯になりやすいんだと思っていた。そのような方でもピタっと虫歯ができるのが止まった方が沢山おられます。

 

いままで何軒もの歯科医院に通ったが歯周病の検査をしてもらえず、歯周病の自覚があるのに表面の歯石しか取ってもらえず、若くして重度に歯周病が進行した患者さんも、 大森歯科医院で治療をしてメインテナンスに通われている患者さんで歯周病の進行が止まった方が沢山いらっしゃいます。
歯のトラブルはそんなに複雑ではありませんし、難しくもありません。
きちんと調べて、きちんと原因を追求しリスク分析をし、それに従った治療とメインテナンスをきちんとすれば、そう簡単に歯を失うことはありません。 長く快適に自分の歯で食事ができるのです。

原因追究~リスク診断

今、日本の歯科医療に最も足りていない部分は、「原因追求」です。

ひとりひとりのリスク(病気になりやすさ)は千差万別です。

人によっては虫歯になりやすい、人によってはくいしばりの力によって歯が壊れていっている、

また人によっては歯周病になりやすいといったような差が存在します。

ですので原因追求をし、その人のリスクを診断する必要があります。

 

いわゆる虫歯治療は、“歯を削って詰め物を入れる”ですね。

しかし、これは一般医療における『対症療法』にあたります。

例えるならば、糖尿病の患者さんに血糖値を下げる薬を処方する。これが対症療法です。

本来「なぜ」糖尿病になってしまったのか?原因を追求します。

そこから導き出された治療法は食事療法なのかもしれません。

この食事療法が根本治療にあたります。血糖値を下げても根本的に

食事を変えないことには治らないのです。

 

話は戻って、虫歯治療の場合はどうでしょう?
虫歯の原因はもちろん虫歯菌です。しかしながら今後虫歯にならないようにするためには

「なぜ」虫歯になったのかを追求し、真の原因を探らなくてはならないのです。

歯磨きが足りていないのが原因なのか?
生まれつき歯が弱いからなのか?
ひっきりなしに何かを飲食しているからなのか?
病気で処方されたクスリのせいなのか?
加齢により唾液量が減ったからなのか?
くいしばりによりエナメル質にヒビが入ったからなのか?
以前入れてもらった詰め物がぴったり合っていなかったからなのか?

 

この「なぜ」の部分が解明されると、つまり敵を知ることになりますから、

戦略つまり対策を講じることができるのです!

予防歯科とは

~予防歯科とは~

歯を健康で長く残していくためには、予防が大事です。
予防歯科の考え方は日本にはまだ定着していませんが、それは歯の治療より重要です。

おそらく皆さんは「歯が痛くなったら歯科医院に行く」という方が多いのではないでしょうか?
しかしトラブルが起きてからでは遅いのです。
大切なことはトラブルが起きないようにすることです。
これが予防の考え方です。

 

治療は、痛みを伴ったり時間がかかったり費用がかかったりで、

できれば避けたいとお思いでしょう?
予防はそのようなことはありません。簡単です。
大切なのは、皆さんのやることとわれわれ(スタッフ)がやることを明確にし、

それをきちんとやることです。
そうすれば必ず良い結果が伴います。

 

どうぞこれからは「トラブルが起きたから歯科医院に行く」のではなく、

「トラブルが起きないように歯科医院に行く」ようにしてください。
そうすればトラブルやストレスのない、健康的な生活と歯を手に入れることができるでしょう。

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